このゴールズワージーという人は、自然の中で仕事をするということを一貫してやっている人です。森の中に住み込んで、小川のほとりの石の上に、例えば紅葉の落ち葉を張り詰めて絵を描いたり、木切れを集めてカーテンのようなものを作ったりとか、自然の中に出て仕事をするのです。ですから、通常彼の作品は耐久性がなく、写真で発表されるだけなのですが、ここでは石を使っていますので、自然と一体化した仕事、自然の中での仕事という意味では同じですが、珍しく長く残る仕事をしたと言えます。
先ほど霧島アートの森の運営委員会が開かれていて、その席で「ゴールズワージーにここにしばらく来て住んでもらって、樹林ゾーンのなかでの仕事をしてもらえたらいいな」と言う話が出ました。霧島の彫刻計画はほぼ完成してはいます。作品の数が少ないと思われる方がいるかもしれませんが、ゆったりと並んでいて、僕はこれでいいと考えています。ただ残念なのは、まだ森の中に作品が少ないので、そこでこういう作家に仕事をしてもらえたらと思っているわけです。同じ仕事をすると二番せんじになってしまいますが、霧島に来ていただければ、またストームキングとは異なる発想をしてくださるでしょうから、ぜひ彼の霧島での仕事を実現してもらって、所蔵作家に加えたいと考えています。 |