“水玉の楽園” 草間彌生 展

草間彌生スライドトーク
 
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年代
トーク
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1968
草: これはウッドストックという、ニューヨークから2時間くらいするところでもって、軽井沢のようなところで、芸術家の村があるんですよね。
夏になると、別荘があって色々集まって、そこで私は映画を撮って、馬に水玉模様をつけたんです。
草: ここはセントラル・パークです。
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1968
中: ここで『自己消滅』*という、本当は長いムービーなのですが、カットした触りだけを見てください。
草: 音楽はジョー・ジョーンズです。フルクサス*のメンバーです。
これは『クサマのセルフ・オブリタレーション』という映画で、ベルギーの国際短編映画祭で受賞しました。30分くらいの映画でしたけど。
   
* フルクサス
1960年代にドイツに発祥し、のち世界中に広まる。
「流動」とか「変転」を意味するフルクサスのメンバーにはヨーゼフ・ボイス、ナム・ジュン・パイク、オノ・ヨーコらがいた。
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1968
中: これは全部ご自身で担当されたんですよね。
草: はい、そうです。
カメラマン雇って、脚本書いて、音楽家のジョー・ジョーンズに手伝ってもらいました。
ジョー・ジョーンズは素晴らしい作曲家でしたよ。
中: 先生、馬は恐くありませんでした?
草: 恐くなかったですよ...。音楽、いいでしょう?
中: ええ、いいですね。
草: いいでしょう。
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1968
草: 馬が水玉の浮いてる池で、水玉を食べてるところなんです。
中: ここから先生が池に入っちゃうんですよね。
草: はい。
池に入って、その中で消失していくわけです。 潜ってしまって、姿が消えるんです。 これで終わりなんですけど。
   
* 「草間の自己消滅」 "Kusama's Self Obliteration" ('67, USA)
- 16mm, color, 24min. Directed by Yayoi Kusama
1968年、自作自演の映画「草間の自己消滅」は第4回ベルギー国際映画祭に入賞、
第2回アン・アーバー映画祭にて銀賞を受賞。
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1962
-67
中: 今回(霧島アートの森の企画展で)展示されている作品ですが、その時の記録写真をコラージュしたものですよね。
草: はい。
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1962
-67
草: セックスの入ったバッグで、セックスのセーターとか、そういったものを作っていたんですけど...。 (作品の)上の方はマカロニ・ガールで、マカロニで身体を埋めつくしているんです。これはフード・オブセッションという題で、食べ物の脅迫という展覧会です。
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中: これは犬ですか?
草: ええ、犬がマカロニ巻いているのを撮ったんです。
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1968
草: 私のファッションのモデルたちです。
私も着ているんですけど、新しいファッションをニューヨークで作ったんです。
今、世界中を風靡している穴のあいたドレスだとか、そういったものは私が最初にニューヨークで作ったとき、センセーショナルでマスコミが追いかけてきて、ものすごい騒ぎだったんです。
こういった新しい穴のあいたドレスだとか、とてもウケたわけです。
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1968
   
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1968
中: で、実際に先生、デパートにまでお店だしたんですよね。
草: はい。ブルーミングデールズ*です。
中: 儲かりましたか?
草: いや...ね... 
 

会場:笑
 
* ブルーミングデールズ
Bloomingdale's out of site
ニューヨークの名所的デパート
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1968
草: 注文してくる人達が、コンサバティヴな中年の婦人でもって、こういった服は中々流行らないわけですよ。ヒッピーだとかティーンエイジャーの人達が買っていくんです。
大人はどうも手が出なかったみたいです。
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1968
草: これはニューヨークの有名なアイアン・ビルディング*の上でやった3人のドレスで、舞っているのが私です。
   
* 1902年当時の最新の鉄骨技術で建築された、くさび型のフラット アイアン・ビルディング。
バーナムが設計し1903年に完成した。
プロードウェイと23番街の交差点 に建てられた実に美しいビル。
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1968
中: これも先ほどの作品ですね。
草: はい。
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1968
草: これはセントラル・パークのラブ・フェスティバル*で、何千人と集まったんですけど、警察官に取り囲まれて困ってしまったんです。
   
* ラヴ・イン・フェスティヴァル
"Love In Festival" ('68, USA)- 16mm, b+w, silent, 8min.
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草: これはニューヨークのウォール街のストリートでもって、水玉を体にくっつけるというハプニングです。
中: 警察とかに目つけられたでしょう。
草: ええ。ものすごく目つけて、必ず追い駆けられるわけですね。
 

会場:笑
 
草: 一度捕まって、牢屋に入れられました。
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1968
中: これがセントラル・パークですよね。
草: はい。ラブ・イン・フェスティバル...。
中: ファッションだとかが当時の雰囲気を伝えてますね。
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1968
草:  25,000人集まったんです。
中: ここで先生登場ですね。
草: はい。
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1968
中: ポリス(警察)ですね。
草: 私を捕まえに来たわけですね。
 

会場:笑
 
草: 裸になるんじゃないかと。
ヒッピー達が捕まえられないようにしてくれて、私はその間に逃げたんですよね。
中: 皆が守ってくれるんですよね。
草: ええ。守ってくれたんです。
中: この後、警察と追っ駆けっこやっちゃうんですけど...。
草: ハプニングは数え切れないほどたくさんいたしました。
中: これは今、追い駆けられているところですね。
草: 警察に捕まって、裁判にかけられましたでしょ。
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1968
草: これはアンディ・ウォーホルのスタジオに来て欲しいと、写真を撮りたいと言われて、撮らしてやったんです。
 

会場:笑
 
中: この頃のアンディは、もう売れっ子だったんですよね。
草: ちょっとね。


会場:笑
 
草: アンディからヤヨイの肖像画を描いきたいから、写真を貸してくれと言われたけど、「イヤだ」と言って断ったんです。
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草: ドイツのTV会社の要求で、男性のホモの乱交パーティを私が指揮したの。ドイツのTV局で一斉に発表しました。
中: ニューヨークでは、こういう風なパフォーマンスをやって、実際にお客さんからお金とっていたんですよね。
草: はい。
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1968
中: これも有名な写真ですよね。
草: カストロだとか、ジョンソンだとか、ケネディ大統領の奥さんだとか、マリリン・モンローだとか、チェ・ゲバラだとかが出てくるハプニングですけど、これは不思議の国のアリス*のキノコの上に乗ってて...、メッセージがあるわけですよね。
アリスが私達のお母さんだったり、なぜなら麻薬でもってハイになったからなんです...。
   
* 1968年 パプニング「不思議の国のアリス」(セントラル・パーク、不思議の国のアリス像前)
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中: これはセントラル・パークの...。
草: セントラル・パークです。
中: これはミュージカルですか?
草: ええ、ミュージカル。「俺たちに明日はない」*というので、「Bonnie and Clyde(ボニーアンドクライド)」という映画のシーンを裸でハプニングやったんです。
   
* 「俺たちに明日はない」
Bonnie and Clyde
公開:1967年
製作:ワーナー・ブラザーズ / セヴン・アーツ ウォーレン・ベイティ
監督:アーサー・ペン 出演:ウォーレン・ベイティ、フェイ・ダナウェイ他
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草: これは『バーンド・パンティ』というパンツを焼き捨てましょう」といって...。
中: じゃあ燃やしているのはパンツなんですね。
草: ええ。
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監修:草間彌生スタジオ/モマ・コンテンポラリー