福田繁雄「トリックアート面白世界」展

西郷のヴィナスを制作する福田氏
西郷のヴィナスを制作する福田氏
西郷のヴィナスを制作する福田氏
展示室風景
展示室風景
 
関連事業においては,オープニングセレモニー後の楠田枝里子氏との対談,赤塚学園造形美術専門学校の生徒を対象にしたワークショップ,一般の方を対象にしたワークショップなどを行った。それらを通して,参加者は福田氏からその芸術観やトリックアートの面白さなどを直接聞くことができ,有意義な時間を過ごすことができた。特に,美術を目指す専門学校の生徒たちが,福田氏の言葉の一言一言をかみしめながら聞き入っている姿が印象的であった。
寄せられたアンケートを見ても,「とにかく面白い」「感動した」「物の見方が変わった」「いつもは使わない脳を使った」など,初めて見るトリックアートの作品に大いに刺激を受けたようであった。また,今回の展覧会では,西郷隆盛のヴィナスや7面体の鏡に映すと西郷の顔に見える作品など,鹿児島ならではの作品も展示した。その意味でも,今回の展覧会を鹿児島で,そして今行ったことに大きな意義があったと考える。(了)

福田繁雄「トリックアート面白世界」展
 
概要報告
日本デザイン界の巨匠福田繁雄氏の展覧会を行った。
9月15日からの開催に当たり,作家本人が数日前から鹿児島に滞在し,これまで半世紀にわたり制作してきた作品の中からシリーズごとに構成し展示を行った。中でも,展示室3面の天井から床までを539枚のラミネートされたポスターが覆い尽くすというスケールの大きな展示は,これまで類を見ないものであった。また,立体作品もアートの森の巨大な空間にあわせて福田氏自身が展示場所と方法を考え,福田氏が会長を務める日本グラフィックデザイナー協会鹿児島支部の会員や二戸市福田繁雄デザイン館の方の協力のもと,これまでの代表作約60点を展観した。 
 34日間の開催で予想を上回る来園者を記録した今回の展覧会の特徴として,2つのことが挙げられる。一つは,年齢や性別,また美術に対する造詣の深さに関係なく幅広い人たちが,それぞれの感性で作品を楽しむことができる展覧会であった。そのために,子どもから大人まで,視点を変えると違うものが見えてきたり,あるべきものが形を変えて現れたりする常識では考えられないトリックの数々に感嘆の声を上げていた。また,二つ目の特徴として,口コミ効果及びリピーターが多かったことが挙げられる。福田展に2回目・3回目という来園者や,家族や友人から展覧会の面白さを伝え聞いた来園者が多く見られた。福田ワールドには何度でも見てみたいと思わせる心地よさがあった。
 
ワークショップでの光景

ワークショップでの光景 (上下とも)

ワークショップでの光景
 
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