image of この知っている親しみ | 高柳 恵理
作品名
この知っている親しみ
制作年
2000
素材
布、綿、カーペット 3点組
大きさ
カフェ及びライブラリーでのインスタレーション

カフェテリアの空間に、円筒形に床から天井まで立ち上がるものは、私達にもなじみのあるカーペットそのものである。本来、湯かに敷かれ足の裏の感触の記憶と共にある柔らかい素材が、構造物のような細長く垂直の円筒形を作っている。天井から吊り下げられた丸いフカフカしたものは、クッションそもののの形や素材にしか見えない。しかし、これらは、日常のありふれたものの姿を借りながらも、アーティストが本来の大きさや、あるべき位置に手を加え、さりげなく創りだした美術作品なのである。

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作者名
高柳 恵理
出身地
日本
生年
1962-

1980年代後半から、それまでは美術の伝統的な素材とは異なる、人工毛皮、皮革、ゴム、人工芝などの素材を使って、構造と表面の意味性を問い掛ける形態で注目される。彼女の作品には、常にズレが隠されている。