LEDのデジタルカウンターによる作品で世界的な評価を獲得した宮島達男の、日本の美術館では6年ぶりの個展を開催します。宮島の作品は、数字の9から1までをカウントし、再び9から繰り返します。それぞれ異なるスピードで進む数字のカウントは、私たちの命を表しており、宮島は今も昔も変わらない命の大切さを訴えています。
また、宮島は、繰り返し「アート・イン・ユー」と述べています。すなわち、芸術家だけでなく、私たち誰もが創造性を持っているのです。カウンターの速度を参加者に委ねた作品制作や、協働で被爆二世の柿の木を植樹するプロジェクト等から窺えるように、宮島は、人との関わりやその創造性を重視した活動にも取り組んでいます。
本展は、「宮島達男展 『生と死-命のひかり-』」と題し、28メートルの壁面に6面のスクリーンが投影される「カウンター・スキン」シリーズの新作映像や、デジタルカウンターを用いた作品等を発表します。
人種や肌の色を超えた普遍性を提示し、誰もが持つ創造性を教えてくれる宮島の作品は、現代において重要性がさらに増してきているのではないでしょうか。宮島の新たな挑戦を鹿児島でご覧ください。
【関連イベント】
【 オープニングセレモニー】10月7日(金)14:00~
【宮島達男アーティストトーク】10月7日(金)14:30~
参加無料。事前申込不要。
【ギャラリートーク】 (学芸員による)
第1回:10月22日(土)/第2回:11月5日(土)/第3回:11月12日(土)
第4回:12月3日(土) ※各回13:30 ~
【 七色LEDによるワークショップ】(学芸員による)
第1回:10月29日(土)/第2回:11月26日(土) ※各回13:30 ~
参加費:300円
※各回参加者20名まで(要事前申込。定員になり次第締め切ります。)
※宮島達男展チラシはこちらからダウンロードできます。宮島展チラシ
企画展の情報
- 会場
- 鹿児島県霧島アートの森 アートホール
- 開催期間
- 2016/10/07 〜 2016/12/04
月曜日休園(祝日の場合は、翌日休園)
- 観覧時間
- 開園時間 9:00~17:00( 入園は16:30 まで)
- 観覧料
- 一般 800(600)円/高大生 600(400)円/小中生 400 (300)円
( ) 内は前売り又は20 人以上の団体料金
アーティスト紹介
- 宮島達男
- 1957 年、東京都に生まれる。1980 年東京藝術大学に進学、榎倉康二に師事。1988 年にデジタルカウンターを使った《時の海》を発表し、同年「第43 回ベネチア・ビエンナーレ」アペルト部門に同作品を出品。1989 年には「大地の魔術師」展(ポンピドゥ・センター、パリ)に出品。1999 年、「第48 回ベネチア・ビエンナーレ」に《Mega Death》出品。その他、国内外の展覧会への出品多数。
また、1995 年には被爆した柿の木の二世を植樹する「『時の蘇生』柿の木プロジェクト」を立ち上げ、2005 年より「世界アーティストサミット」を計3回開催するなど、アートと社会の関係を問い直す活動もしている。
[ 主 催 ] 鹿児島県文化振興財団/南日本新聞社/ MBC 南日本放送
[ 協 力 ] 湧水町/霧島山麓湧水町観光協会/第一交通産業株式会社
[ 協 賛 ] 株式会社 資生堂
[企画協力] SCAI THE BATHHOUSE
[ 前売り券販売所] 南日本新聞社、MBC 南日本放送、霧島山麓湧水町観光協会加盟店舗、霧島温泉市場、コープサービス、鹿児島大学生活協同組合、県職員生協、宮崎県立美術館、都城市立美術館、宝山ホール(鹿児島県文化センター)、What、山形屋プレイガイド、大谷画材、集景堂、十字屋クロス、高木画荘、国分進行堂、チケットぴあ(Pコード: 767-854)、ローソンチケット(Lコード: 82414)、e+イープラス
図版(左から):《Moon in the Ground no.5》2015 年 Courtesy of SCAI THE BATHHOUSE/《Changing Time with Changing Self No.25-W》2002 年 鹿児島県霧島アートの森蔵/《Revive Time: Kaki Tree Project》1996 年~ アートプロジェクト Courtesy of The Japan Foundation/《Counter Void》(参考作品)2003 年 テレビ朝日蔵 Directed by Fumihiko Maki, Akira Tatehata/Nobutada Omote Photography