メディアアーティスト・研究者として国内外で多彩な活動を展開する落合陽一の個展を開催いたします。
2015年の「計算機自然|デジタルネイチャー」に始まり、飛騨高山・日下部民藝館での個展(2025年)で提唱した哲学概念「ヌルのテトラレンマ」や、大阪・関西万博のシグネチャーパビリオン「null²」の成功を経て、神話と地質学、古代と未来、物質とデジタル、東洋と西洋などの二項対立を超え、天孫降臨の地・火山活動の場・縄文人の土地である鹿児島県霧島アートの森を会場に、より重層的な世界観の提示を目的とした展示が展開されます。本展は、10年に及ぶ活動を通して過去・現在・未来を結び、人間とテクノロジー、物質と情報、自然と人工物の新たな関係を模索する個展となります。
2026年度特別企画展「落合陽一|天孫帰るってよ?」
「天孫帰るってよ?:まるさんかくしかくの印影鏡 ⽗⺟の姿をも百年の後に残す貴重の術 だったが やっぱり⼟器だね ドキドキだね ⽕⼭がどっかーん ホモハビルスから数えて10回くらいは噴⽕してるんじゃねーの さよならホモサピエンスこれまでありがとう」
【展示のみどころ】
《活動10年の総括》
本展は、2015年に提唱したコンセプト「計算機自然|デジタルネイチャー」から現在に至るまで、作家活動の最初期10年を総括するかのように、重要なクロニクルを含め、展示室(アートホール)の中を回遊するうちに、アーティストのこれまでと現在を包括的に体感することができる展示として構成されています。
《独創的な展示空間》
会場周辺は、「天孫降臨」の聖地や活発な火山活動が続く霧島連山、約9500年前の上野原遺跡に代表される縄文文化で知られています。伝統工芸や、写真史上にも重要な印影鏡(ダゲレオタイプ)の要素を加え、神々の宴にちなんだ展示や写真作品で構成された、諧謔味ある空間が創出されます。
《地域連携と創造性》
地方での大規模なテクノロジーアート展は、文化資源や観光の拠点としての価値を高め、伝統の現代的な再解釈や継承の新たなモデルを示す可能性を持っています。本展は、地域にあって最先端の芸術・技術に触れる貴重な機会となり、創造的な次世代の人材育成や地域のアイデンティティ形成に寄与します。
*今後の情報公開について
本展の詳細な展示内容、関連事業、観覧料、広報用画像などの情報は、2026年2月以降、段階的に公開していく予定です。
続報は、鹿児島県霧島アートの森公式ホームページおよびSNSにてご案内いたします。
*問い合わせ先 鹿児島県霧島アートの森 TEL:0995-74-5945(代表)
企画展の情報
- 会場
- 鹿児島県霧島アートの森 アートホール
- 開催期間
- 2026/07/11 〜 2026/09/23
*休園等の詳細は決まり次第ご案内いたします。
- 観覧時間
- 9:00〜17:00
*7/20〜8/31の土・日・祝日は19:00まで、入園は閉園の30分前まで
- 観覧料
- *詳細は決まり次第ご案内いたします。
アーティスト紹介
- 落合陽一(おちあいよういち)
- メディアアーティスト。1987年生まれ、2010年ごろより作家活動を始める。境界領域における物化や変換、質量への憧憬をモチーフに作品を展開。
筑波大学准教授、東京大学准教授、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)テーマ事業プロデューサー。写真集「質量への憧憬(amana・2019)」NFT作品「Re-Digitalization of Waves(foundation・2021)」など。2016年 Prix Ars Electronica栄誉賞 、EUよりSTARTSPrize受賞、2019 SXSW Creative Experience ARROW Awards受賞。Apollo Magazine 40 UNDER 40 ART andTECH、Asia Digital Art Award優秀賞、文化庁メディア芸術祭アート部門審査委員会推薦作品多数。
主な個展として「Image and Matter」マレーシア, 2016、「未知への追憶」渋谷マルイMODI, 2020、「物化-Transformation of Material Things-」香港アーツセンター, 2021、「日下部民藝館特別展」岐阜, 2021-2025、「晴れときどきライカ」ライカギャラリー東京/京都, 2023、「ヌルの共鳴:計算機自然における空性の相互接続」山梨・清春芸術村 安藤忠雄/光の美術館, 2023、「昼夜の相代も神仏:鮨ヌル∴鰻ドラゴン」東京・Brillia Art Gallery, 2024など。常設展として「計算機と自然、計算機の自然」日本科学未来館, 2019。その他の展示としてSIGGRAPH Art Gallery, 「Ars Electronica Festival」2015-2021、「AI More Than Human」UA・バービカンセンター, 2019,「おさなごころを、きみに」東京都現代美術館, 2020、「北九州未来創造芸術祭 ART for SDGs」 北九州市立いのちのたび博物館, 2021、「Study:大阪関西国際芸術祭」2022-2023など多数出展。「New Japan Islands 2019-2023」エグゼクティブディレクターや「日中韓芸術祭2021 in Kitakyushu」、「落合陽一×日本フィルプロジェクト2018-2025」の演出を務めるなど、さまざまな分野とのコラボレーションも手掛ける。