黒蕨 壮(くろわらび そう) 彫刻展 刻まれたリアリティ

黒蕨 壮(くろわらび そう) 彫刻展 刻まれたリアリティ

幼少期から木彫に慣れ親しんできた黒蕨は,コンピュータ技師として働く傍ら木彫を続け,ほぼ独学で現在のスタイルを確立しました。1980年代には全国各地の公募展で大賞を受賞するようになり,2015年には日本を代表する木彫作家対象の彫刻賞である平櫛田中賞を受賞するなど,高い評価を得ています。

黒蕨の作品は,モチーフの素材感をも写し取るような精巧さで,社会への問いかけや人の心の有り様について語りかけてきます。鑑賞者は,まるで吸い込まれるように作品と向き合い,日用品や人体の一部によって表された作家の思念に,自身や身近な人を投影するような気持ちになります。

本展は,屋内所蔵作品の中でも来館者に特に関心の高い《チョット休憩》(1985)を含む初期の作品から新作までを展示し,表現の連関から垣間見える黒蕨の活動の主題に触れるものとなるでしょう。

【重要なお知らせ】

予定していた会期(4/25〜5/31)は,5月8日(金)〜7月5日(日)に変更になりました。(5/8更新)

【事業名】開館20周年記念アートラボ 黒蕨 壮 彫刻展 刻まれたリアリティ

【主催】 鹿児島県霧島アートの森

【協賛】 湧水町,湧水町教育委員会

【後援】 南日本新聞社 / 朝日新聞社 / 読売新聞社 / KKB鹿児島放送 / KTS鹿児島テレビ / KYT鹿児島読売テレビ / MBC南日本放送 / エフエム鹿児島

【関連事業】

☆オープニングセレモニー・アーティストトーク 4/25(土)13:30〜15:00

→新型コロナウイルス感染拡大防止のため,中止といたします。(4月4日更新)

☆ワークショップ 4/26(日),5/3(日・祝),5/4(月・祝)13:30〜16:00,各20人(小学4年生以上),材料費200円,事前申し込み(詳細が決まり次第,募集を開始いたします。)

→新型コロナウイルス感染拡大防止のため,中止といたします。(4月4日更新)

☆学芸員によるギャラリートーク

4/29(水・祝),5/2(土)・5(火・祝)・9(土)・16(土)・23(土),13:30

→新型コロナウイルス感染拡大防止のため,一部のギャラリートークを中止いたします。(5月8日更新)

☆学芸員による「どこでもギャラリートーク」(6/3追加)

6/6(土)・7(日)・13(土)・14(日)・20(土)・21(日)・27(土)・28(日),7/4(土)・5(日)の13:30〜15:00

学芸員が作品解説を行ったり一緒に考えたりします。

☆小品の販売(→こちらを参照)

*関連事業については詳細が決まり次第,HP等でお知らせします。

 

【図版】

《あの手・この手》(2009-2010)撮影:福岡栄

《草食男子(クワガタ)》(2016)撮影:福岡栄

《チョット休憩》(1985)本館所蔵

 

*黒蕨壮彫刻展のチラシはこちら

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企画展の情報

会場
鹿児島県霧島アートの森アートホール第2展示室・展示ロビー
開催期間
2020/05/08 〜 2020/07/05
*月曜休園[祝日の場合は翌日休園]
*予定していた会期(4/25〜5/31)は,5/8(金)〜7/5(日)に変更になりました。(5/8更新)
観覧時間
9:00〜17:00(入園は 16:30まで)
観覧料
入園料に含む
一般:320(250)円/高大生:210(160)円/小中生:150(120)円/幼児以下無料
*( )内は20人以上の団体料金
*鹿児島県内の70歳以上は無料(年齢等の確認書類必要)
*鹿児島県内の小中高生は土・日・祝日無料(年齢等の確認書類必要)

アーティスト紹介

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黒蕨 壮(くろわらび そう)
1951年,鹿児島県阿久根市生まれ,愛知県在住。
1984年より彫刻家の堀内正和に師事し,第1回現代日本木刻フェスティバル(1988),木の造形旭川大賞展(1996)で大賞。2015年に日本を代表する彫刻賞である平櫛田中賞を受賞。個展・グループ展での発表多数。主なパブリックコレクションに,北海道立旭川美術館(北海道),網走市立美術館(北海道),神奈川県立近代美術館(神奈川),清須市はるひ美術館(愛知),名古屋市美術館(愛知),井原市立田中美術館(岡山),相生森林美術館(徳島)など。本館開館1周年(2001)に行われたレジデンス事業に参加。2004年からは,鹿児島県湧水町のイベント「高原フェスタ チェンソーアート」の講師・審査・作品制作に参加し,彫刻の普及に多大な貢献をしている。湧水町ふるさと観光大使。本館コレクション作家。