ビデオアートの父 ナムジュン・パイク展

ビデオアートの父 ナムジュン・パイク展

ナムジュン・パイクは,世界で初めてテレビとビデオを用いた作品を発表し,ビデオアートの父として知られています。メディアやテクノロジーについての深い洞察から数々の作品を発表し,20世紀の美術史に名を残しました。

本展では,ワタリウム美術館が所蔵するコレクションを主軸に,ブラウン管モニターを使った立体作品や60年代の前衛芸術運動でオノ・ヨーコが加わった「フルクサス」の貴重な資料,80年代から坂本龍一とのコラボレーションへ展開した映像も含まれます。

また,パイクとコラボレーション活動「ユーラシア」を行なった,現代美術のカリスマとして活躍したドイツの芸術家ヨーゼフ・ボイスにまつわる作品等を構成することにより,日本のメディアアートの源流を展観します。

 

 

【関連事業】* ①から⑥については特別企画展観覧チケットが必要です。

① オープニングセレモニー

10月6日(金)14:00〜

和多利氏(ワタリウム美術館)によるギャラリートーク 14:30〜

② 記念コンサート【パイクをめぐる作曲家たち】木村紀子/濱田貴志デュオ・リサイタル

11月5日(日)13:30開演 15:00終演

パイクにまつわるE.サティ,J.ケージ,坂本龍一,武満徹などの名曲による演奏会。

監修:久保 禎(鹿児島国際大学教授)

③ ダンスパフォーマンス【瞬間に賭ける芸術】

11月3日(金・祝)①13:00〜 ②15:00〜

ダンス・アーティストとパイク作品とのコラボレーション

マイケル・シューマッハ (Michael Schumacher)×コンタクト・インプロビゼーショングループC.I.co.(勝部ちこ・鹿島聖子)

④ DOMMUNE上映【坂本龍一×和多利浩一×和多利恵津子】(約60分リピート)

ワタリウムPRESENTS 没後10年ナムジュン・パイク展

ライブストリーミングチャンネルDOMMUNE(2017年1月3日配信)を上映。

⑤ 学芸員による作品解説(各回14:00〜 40分程度)

10/7(土), 10/14(土), 10/21(土), 11/4(土), 11/11(土), 11/18(土),12/2(土)

⑥ 城南海イベント【パイク作品と島唄

11月1日(水)15:00〜16:00

奄美の歌姫 城南海さんが来園し,パイク作品ケージの森「てぃんさぐぬ花」の鑑賞やインタビュー等の予定。

*詳細は決まり次第HP等に掲載。

⑦ ガイドブック

ナムジュン・パイク展の見どころを解説した,わかりやすいハンドブックを無料配布

⑧ カタログ販売

「ナムジュン・パイク 2020年 笑っているは誰 ?+?=??」など

 

* ナムジュン・パイク展チラシはこちらからダウンロードできます。パイク展チラシ

企画展の情報

会場
鹿児島県霧島アートの森(アートホール)
開催期間
2017/10/06 〜 2017/12/03
月曜日休園(祝日の場合は翌日休園)
観覧時間
9:00~17:00(入園は16:30まで)
観覧料
一般:800(600)円/高大生600(400)円/小中生400(300)円
(  )内は前売り又は20人以上の団体料金

アーティスト紹介

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ナムジュン・パイク
韓国のソウルに生まれ,朝鮮戦争勃発後,戦禍を逃れて日本に移住。東京大学文学部で音楽を研究し1956年に卒業。
その後,現代音楽を学ぶために渡独,カールハインツ・シュトックハウゼンやジョン・ケージといった,20世紀を代表する音楽家と出会い触発される。
1961年には,ジョージ・マチューナスと出会い国際的な芸術運動「フルクサス」に参加。初個展で世界初のビデオアートを発表し,その後もメディアやテクノロジーについて先鋭的な作品を発表し続けた。2006年アメリカにて没する。

【主催】鹿児島県文化振興財団/南日本新聞社/KTS鹿児島テレビ
【協力】DOMMUNE/湧水町/霧島山麓湧水町観光協会/第一交通産業株式会社/en mo yukari
【企画協力】ワタリウム美術館
【前売り券販売所】南日本新聞社,KTS鹿児島テレビ,霧島山麓湧水町観光協会加盟店舗,霧島温泉市場,コープサービス,鹿児島大学生活協同組合,県職員生協,宮崎県立美術館,都城市立美術館,宝山ホール(鹿児島県文化センター),What,山形屋プレイガイド,大谷画材,集景堂,十字屋クロス,高木画荘,国分進行堂,チケットぴあ(Pコード: 768-618),ローソンチケット(Lコード: 82751),e+イープラス

【図版】(左から):「バイ・バイ・キップリング」の中継(坂本龍一とナムジュン・パイク/テレビ朝日/1986年10月5日)/K-567(ステンレス枠,アクリル絵具,アルミ皿,プラスチックケース,金/174×49×34㎝/1993年)/ケージの森/ 森の啓示(植物,モニター23台,映像3チャンネル,再生機3台,ステレオ1組/554×465×800㎝/1993年/撮影:岡倉禎志)/ボイス(コヨーテの剝製,帽子,そり,木片,モニター11台,TV キャビネット10台,映像1チャンネル,再生機1台/150×270×70㎝(コヨーテ除く)/1988年)
(アーティスト紹介欄)ナムジュン・パイク(草月ホール/1978年5月26日/撮影:安斎重男)
*All artworks by Nam June Paik © Nam June Paik Estate