インドネシアの伝統的な公共の乗物はかつて馬車であったが、現代では、馬に変わって人がベチャ(三輪車)を漕いでいるという、主客が逆転したあり様を、本作品では揶揄しつつも、いつか動物と人間が渾然とひとつににあって生きる日が来ることを願っている。
美術大学で学んだ後、インドネシアの伝統芸術であるワヤン・クリッ(影絵劇)やガムランダンスを学ぶ。 90年代から電気的な動きを取り入れたマシン・アートを制作開始、注目される。 インドネシアの伝統と現代文化への省察から生み出される作品は、皮肉やユーモアを湛えつつ、鋭いメッセージがこめられている。 平面や立体作品の他にパフォーマンスなど幅広い活動を行っている。
屋内展示作品へ