大寺は3.11の震災以降,一極集中型社会の危うさを強く感じ取り,鹿児島(永吉)での暮らしの中で,「在宅勤務が一般的になりお父さんが地域に戻ること」と「虫自慢」が,多極分散型社会へ移行する鍵になると述べています。そして「イラストレーションを通じて何が出来るか?」というテーマを軸に,これからの在り方・生き方を創造しながら,最も大切なものは何かを考え続けています。
今回は,本展に併せて発売される初の書籍「大寺聡作品集」(フィルムアート社,2018)に収められた新作を含む作品を多角的に紹介し,あらゆるものに遊び心を加えポップに変換する大寺の現在を展観します。ポップカルチャーやイラストレーションをとおして幅広く俯瞰する作家の視点によって,鹿児島の未来が見えるかもしれません。
【関連事業】
◎トークイベント(いずれも 14時から15時30分)
3月25日(日)「鹿児島グラフィックデザインの歴史」
大寺聡×小川景一(アートディレクター,絵師)×宮薗広幸(霧島アートの森学芸課長)
4月1日(日)「大寺聡作品集」出版記念サイン会
大寺聡×井原慶一郎(鹿児島大学教授)
4月15日(日)「デザインのあれこれ話」
大寺聡×橋本泰久(アメタ食堂)
◎作家による公開制作(Adobe illustratorによる作品制作デモンストレーション)
3月11日(日)・18日(日)・21日(水・祝),4月8日(日)
*来場者の下描きを元にイラストを仕上げます。
*いずれも 14時から15時30分
◎「大寺聡作品集」・グッズの販売
【参考作品】
Fast city
平川動物園
* 大寺聡展のチラシはこちら