八田隆は,鹿児島らしい黒々とした桜島溶岩を素材にして作品を制作しています。
荒々しい岩肌と繊細な配置による空間は,ズシンとくるような存在感と同時に余白がつくる美も感じさせます。自分が手を加えることによって石本来の自然美を失ってしまうのではないかという恐れと常に戦いながら生み出される作品は,溶岩のもつ独特な雰囲気に手を加えることによって,日本特有のミニマリズムやもの派に影響を受けた作家の感覚とともに,言葉を超えたカタチとして昇華されます。どうぞアートの森所蔵作家でもある石彫家の本格的な彫刻展をお楽しみください。
【関連事業 】
◎オープニングイベント 4/21(土)「彫刻制作とリコーダーのコラボレーション」
(リコーダー:吉嶺史晴)①13:00 ②15:00(各回20分程度)
◎ワークショップ(開催時間は全て14:00〜)
4/29(日・祝)「ミニチュア石庭作り」(発見楽しみ工房)
5/3(木・祝)「石彫体験」
6/3(日)「溶岩で小物を作ろう」(一輪挿し・カード立など)
【参考作品】
一個の石から…
形状痕