本作品は、1998年、第30回日展会員出品。少し突き出された顎から頭部の回転が起こり、無邪気に問いかけているような造形の効果を意図した座像となっている。 作者は椅子に腰掛けるさりげない所作の美しさを見て、素直なぬくもりのある生命感を与えている。
1976年鹿児島大学卒業。 中村晋也に師事し、白日展・日展を中心にして等身大以上の立像や座像、群像など造形の的確さと、こめられた精神性を基盤にした格調高い大作を精力的に発表。 1990年には日展審査員となる。
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