本作品は、留学後まもない1988年、第64回白日展に出品した作品。 素朴で明るく、単純化された量塊と静かな線が、美しいフォルムと生命感を醸し出す表現方法は作者が傾倒しているエトルリアに深いかかわりがあることが明らかである。
1983年に日本私学振興財団在外研究員としてエトルリア彫刻研究のためイタリアに留学。具象造形の伝統を歩きながらも、エトルリア人が残した地中海的な異色文明を愛し、80年代後半から作品にも大きな影響が表れることになる。
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