- 作品名
- チョット休憩
- 制作年
- 1985
- 素材
- 木(楠)、ステンレス・スティール
- 大きさ
- 200×180×50cm
この作品では、楠による寄せ木に掘り込まれた、脱ぎ捨てられた作業衣は、見えない主のリアリティーを物語り、見る者にユーモラスな想像を引き起こす。
1970年代後半から使い古された手袋やジーンズなどをモチーフにし、初期の作品には労働者の生活をテーマとしたものが多い。
人間そのものの姿を直接表現せず、不在のなかに存在感と生命力を読み取らせる。
作家は小学生の頃から一貫して木彫制作をつづけ、日本の近代彫刻の木彫技術からも多大な影響を受けたという。
紙やすりを使わず、手鑿(のみ)や鉋(かんな)で仕上げ、自在に木肌をこなす高い技術をもっている。