- 作品名
- 無題
- 制作年
- 1999
- 素材
- 鉄
- 大きさ
- 2基1組:各180×180×280cm
作家にとっては始めての試みである方形をユニットとし、それらを組み上げて、ある種のゆらぎの感覚を内包した空間を現出している。
大学時代から一貫して鉄を用いて制作している。
1980年代後半からは、厚い鉄板から溶断して細い線をつくり、それを溶接でボリュームをもった形態をくみ上げていく制作が中心となる。
バーナーで溶けた不定形のバリを残す仕上げには、鉄の重く冷たいし質感のイメージとはうらはらに、柔らかく可塑性に富む性質が現れている。
青木は、鉄の柔軟な属性を自在に操り、開放的でいながら、空間を包み込むような形を生みだす。
「空気のように、氷のようにどんどんその場に積み上げていく。それは見えない丘のようになってほしい」。