本作品は、作家が1997年から始めたマグネトロン・シリーズと呼ばれる一連の作品群に属する。テレビのスクリーンの形をした開口部が壁面に設けられ、その開口部を通して微妙に移り変わる光の色彩や陰影を鑑賞するものである。
光の心理的、物理的影響を探求し、音や光によって感覚を刺激する装置的な作品が特徴。ものを照らし出す役目を帯びた光ではなく、光自体をそうした機能から解放された存在として、ある状態を創り出す。
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