- 作品名
- この知っている親しみ
- 制作年
- 2000
- 素材
- 布、綿、カーペット 3点組
- 大きさ
- カフェ及びライブラリーでのインスタレーション
カフェテリアの空間に、円筒形に床から天井まで立ち上がるものは、私達にもなじみのあるカーペットそのものである。本来、湯かに敷かれ足の裏の感触の記憶と共にある柔らかい素材が、構造物のような細長く垂直の円筒形を作っている。天井から吊り下げられた丸いフカフカしたものは、クッションそもののの形や素材にしか見えない。しかし、これらは、日常のありふれたものの姿を借りながらも、アーティストが本来の大きさや、あるべき位置に手を加え、さりげなく創りだした美術作品なのである。