「風景」という言葉は,目の前に広がる自然だけを指すものではないでしょう。そこに人工的な建造物が加わり,集落ができて生活が始まると,離れた地点から眺めれば,人々の営みも含めたすべてが風景となるはずです。家具デザインに興味を持ち,鹿児島から東京に出た中原慎一郎は,自ら興した会社〈ランドスケーププロダクツ〉を通じて,そのときどきの興味に忠実に,活動の幅を広げていきました。その中心にある考えは「よい風景をつくる」というものでした。
今回は,中原の憧れの対象であったデザインや工芸やアート作品などと,それらを学ぶことで出会った鹿児島の若い工芸家たちの作品などを,26のキーワードに分けて並列に展示していきます。そこには,鹿児島によりよい風景をつくるために欠かせない自由な発想や独創性が,おのずと浮かび上がってくることでしょう。どうぞご期待ください。
【関連事業】
★オープニングイベント
◎4月27日(土)14:00〜16:30 eatrip 野村友里,十五代沈壽官,中原慎一郎ほか
★トークイベント * テーマ「風景を創るためには」
◎4月27日(土)14:30〜15:30 終了しました
登壇:十五代沈壽官 × 中原慎一郎 / 聞き手:岡本仁
内容:「伝統」を背負う人としての十五代沈壽官さんと未来の風景について語り合います。
◎4月28日(日)14:00〜15:30 終了しました
登壇:野村友里 × 中原慎一郎 / 聞き手:岡本仁
内容:カリフォルニアに縁を持つ野村友里さんと中原慎一郎さんの「風景」観について触れます。
◎5月12日(日)14:00〜15:30 終了しました
登壇:皆川明 × 中原慎一郎 / 聞き手:四元朝子
内容:自らのブランドを手がけ,それ以外にも各方面でデザインのディレクション等を行う皆川明さんの風景について触れます。
◎6月23日(日)14:00〜15:30 終了しました
登壇:河内タカ × 中原慎一郎 / 聞き手:岡本仁
内容:美術やデザインの評論家でありキュレーターでもある河内タカさんが考える風景について触れます。
★Playmountain POP UP shop 4/27(土)〜5/6(月)及び毎週土日
【展示概要・参考作品】
鹿児島ゆかりの作家を含む,国内外で中原が触れてきたものを平面・立体・インスタレーションとして約50点展示
《CHIN JUKAN POTTERY / APPLES》
《Raymond Cabinet Low(2003)》 (C) Yoshio Kato
《すすむ屋茶店のインテリアデザイン》(鹿児島市/2012)(C) Ippei Nakamura
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