第4回霧島ロビープロジェクト 黃 萱(ホアン・シェン)展――Around aground

黃 萱《Waves》2022年

(Photographer: Lai Chih-Sheng)

 

本事業はアジアや鹿児島にゆかりのある作家を招聘し、滞在制作や展示により地域との交流を促進することで相互の理解を深め、招聘作家が国内外の美術界で活躍する後押しとなることを期待しています。

2019年から4年ぶりに第4回目となる今回は、台湾から黃萱(ホアン・シェン)を招聘します。

黃は自身の身体を用いたパフォーマンスや映像作品を通して、日常生活にあふれる様々な物や言葉、身振りやイメージの意識下に潜む些細なずれをあぶり出します。黃のユニークな手法によって自明だと考えられていた意味や機能は逆転します。創り出される非日常的な光景は視点の転換を促し、現実を捉え直す契機となるでしょう。

なお、9月16日(土)から9月29日(金)までは公開制作を行います。

 

【アーティスト・ステートメント】

「Around aground(あちこち座礁中)」

無駄で反復的な行動を通じて現実における私達と周囲の関係を露わにします。

例えば、投げては波に流され戻ってくる小石、座ろうとすると崩れてしまうソファ、押し上げても潰れてくるマットレス、小石や木枝が挟まってしまった扇風機や靴の裏……。

それらはまるで、自分自身と周囲の間で座礁しているようです。

こうして既存のルールを反復したり逆転したりすることで、何らかの新しい反応や思考が生み出されることを期待しています。

 

●作家によるパフォーマンス

9月30日(土)・10月1日(日)・10月7日(土)・10月8日(日)・10月9日(月・祝)

午後1時30分より(約1時間)

 

●学芸員によるギャラリートーク

10月14日(土)・10月21日(土)・10月28日(土)・11月4日(土)・11月11日(土)・11月25日(土)

午後1時30分より(約20分)

 

【主催】霧島アートの森

【後援】南日本新聞社・MBC南日本放送・KTS鹿児島テレビ・KKB鹿児島放送・KYT鹿児島読売テレビ

 

【作品】

黃 萱《Dark Green Table Lamp (In-House)》2021年

(※写真は2021年台湾でのパフォーマンス)

(Photographer: Huang Chang-Chih)

 

黃 萱《Classic Red Armrest Sofa (In-House)》 2021年

(Provided by Taipei Fine Arts Museum)

 

黃 萱《Floor Lamp with White Pleated (In-House)》2021年

(Provided by Taipei Fine Arts Museum)

 

黃 萱《Small stone fan》 2023年

(Provided by the artist)

 

展覧会フライヤーはこちら